質問 どんな子ども時代でしたか?
石川
おとなしく、消極的な子どもでした。授業中に手を上げることなど一切なく、生徒会の役員などは絶対にやりたくないと逃げ回っていました。通信簿の担任の先生からの所見には、「真面目で信頼できます。もう少し積極性があれば…」といった記述がいつもありました。でも世の中のことには関心を持っていて、アメリカとソ連の冷戦のこと、ロッキード事件の政治汚職のことなど、小学生の頃に清瀬の図書館に通って調べたことを憶えています。小学5年から星に興味を持ち、中学1年から渋谷の五島プラネタリウムに毎月通いました。こづかいを貯めて中学2年で天体望遠鏡を買うと、晴れた日は深夜まで星を見ていたので授業中に居眠りをしていました。真面目なのに居眠りをする、寝ているのにテストではそこそこの点をとる。教師にとってはわかりにくい子どもだったかもしれません。
変わってきたのは、中学3年のときに父親を病気で亡くし、自立心がついてきた頃でしょうか。それ以来、逆境は人を強くすると信じるようになりました。
質問 どんな学生時代でしたか。
石川
清瀬高校に入ってからは恩師の影響もあり、ひとり旅に憧れを抱き、徒歩で100キロを夜通し歩いたり、リュックサックを背負って北海道を貧乏旅行したりしました。
大学時代は中国、インド、チベット、サハラ砂漠などの旅行に夢中になりました。その後の北京での計7か月間の滞在など、価値観の違う社会で生活することの難しさを実感しました。多数者の価値観を少数者に押し付けるのではなく、多様な価値観を認め合う社会のほうが、誰もが生きやすく、強い社会であるとの主張は、このころの異文化体験がもとになっています。
質問 なぜ無所属なのですか?
石川
最初に当選したときは新党さきがけという政党に属していました。さきがけが事実上解党したときに、この地域を取りまとめてくれていた地方議員のかたから「みんなで一緒に民主党に行こう」とお誘いいただきました。べつだん民主党に反感を持っていたわけではないのですが、それなりに党の理念やらを調べているうちに時間が経ち、誰も誘ってくれなくなったので無所属のままです(笑)。
いまでは、地方議会に政党色は不要と思っています。実際のところ、地方議会では共産党以外はイデオロギー的な違いはあまりありません。国政の対立を清瀬の議会にそのまま持ち込み、市民不在の議論を行なうことのマイナス面のほうが問題だと思っています。
質問 読書が趣味のようですか?
石川
趣味というより、本がない生活は落ち着かなくてダメです。年間約300冊読みますが、清瀬と新座の図書館から100冊ずつ借り、ブックオフで50冊、新刊で50冊程度を購入します。すべて読了できるのは1/3程度で、あとは飛ばし読みですが、速読には結構自信があります。
質問 いつも自転車に乗っているイメージがあります。
石川
市内はたいてい自転車で走っています。そもそも車の免許をとったのは30歳を過ぎてから、さらに車を買ったのは子どもができてからです。電動アシスト自転車に換えてから車に乗る機会が減り、愛車のワゴンRは2006年購入ですがまだまだ元気です。最近は電動自転車でのサイクリングが趣味になり、年に一度は荒川を下って東京湾まで走ります。